マイクロソフトは公式ブログにて、ゲームストリーミング関連のプロジェクト「Project xCloud」の概要を公開した。同プロジェクトでは、モバイルを含めた複数のデバイス上にて、PCやコンソール向けの品質のタイトルがプレイできるようになることを目標としている。
同時に公開された映像では、Androidのスマートフォンやタブレット上にて、『Forza』や『Halo』、『Gears』といったXboxゲームをプレイしている様子が確認できる。Xbox OneのコントローラーをBluetoothを介して接続するだけでなく、ディスプレイ上にタッチ入力式の操作ボタンを表示することも可能。このタッチ入力オーバーレイはゲーム専用に新しく開発されているという。
マイクロソフトは今年3月にクラウドゲーミング部門の設立を発表、さらに6月のE3では次世代のXboxを開発するとともに、クラウドゲーミング開発に取り組んでいることをあらためて表明している。今回、その取り組みの名は「Project xCloud」であることが判明し、おぼろげながら概要も明らかになった。今後Xbox Oneにて認可された開発者は、追加の作業なしにProject xCloud上にてゲームをデプロイしスケーリングすることができるようになるそうだ。
また「Project xCloud」は、4Gさらには5Gのネットワーク回線で動作することを目指しており、現時点では毎秒10メガビットの回線環境下にてテストが実施されているという。同プロジェクトでも利用されているAzureのデータセンターは、54地域、日本を含む140ヵ国に展開されている。
同社が構築してきたデータセンターにより、既存のXboxゲームと今後発売されるタイトルには互換性が存在。また複数のXbox Oneの構成パーツをホストすることができるカスタマイズ可能なブレードサーバも開発されているという。
先日にはGoogleが、ブラウザのChrome上で『アサシン クリード オデッセイ』がプレイできる「Project Stream」を正式発表。最新の高品質なタイトルをデバイスや低帯域問わずに動作させるという挑戦を前に、各社がさまざまなかたちでクラウドゲーミングに取り組み始めている。
文/ishigenn