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電ファミニコゲーマー連載企画「ゲームの企画書」書籍化の第2弾が発売開始。「小説にも映画にも不可能な体験」記す

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 電ファミニコゲーマーを代表するロングインタビュー連載企画「ゲームの企画書」の書籍化企画の第2弾『ゲームの企画書(2) 小説にも映画にも不可能な体験』が、角川新書から4月10日に発売された。全288ページ、価格は税別860円。

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 さまざまなゲームクリエイターから考え方や創意工夫を通して、面白さの普遍性を追求してく、電ファミおなじみのインタビュー企画「ゲームの企画書」。どのような時代に生き、さまざまなものを吸収して、自分のものとして会得しているのか。時代を超える面白さとは何か、ビデオゲームの未来には何が待っているのか。本書を読めば、その一端が垣間見えるはずだ。

目次は以下の通り。

第1章 『バーチャファイター』とゲームの操作性  鈴木裕×原田勝弘
第2章 『ダビスタ』の予想もつかないアルゴリズム  薗部博之×田谷正夫×一之瀬剛×森本茂樹
第3章 VRで感覚を統合する『Rez』  水口哲也×清水亮

 鈴木裕氏と原田勝弘氏を迎えての「『バーチャファイター』とゲームの操作性」は、鈴木氏の代表作『アウトラン』から『ハングオン』の開発秘話、さらには『シェンムー』の企画書を見せていただき、鈴木氏の「本物らしさ」の極意に迫る。それを受けての原田氏からは、『サマーレッスン』を完成させてのきたるべきVR時代の展望が語られる。本書のタイトルにもなっている「小説にも映画にも不可能な体験」は、この対談の鈴木氏の発言から引用したものだ。

 続いて、『ダービースタリオン』の開発者・薗部博之氏と、『ソリティ馬』開発者・田谷正夫氏、一之瀬剛氏、森本茂樹氏を迎えて送るのが「『ダビスタ』の予想もつかないアルゴリズム」。一世を風靡した『ダービースタリオン』は、いかに競馬をゲームに落とし込んでいたのか。『ソリティ馬』開発者を聞き手として、バグすら許容する驚きの真髄に迫る。

 そして最後は、水口哲也氏と清水亮氏による第3章「VRで感覚を統合する『Rez』」。若き水口氏がセガに魅かれ入社するまでの波乱万丈の冒険活劇に溢れたエピソードから、音楽や美学などの水口氏の思想のルーツと呼べるものを盟友・清水氏を聞き手として、解き明かしていく。すでに若いときからVRやARなどを見据えていた水口氏が、『Rez』をどのような想いで作ったのか、そしてVRを超えた先の未来までも語っている。

 本書はWebに掲載されたものを、本として後世に残し、気になるところはペンでラインでも引きながら、じっくり読んでもらいたいという想いが込められている。これからの時代の〈体験〉や〈サービス〉を考える際の必読書として、第1巻『ゲームの企画書(1) どんな子供でも遊べなければならない』とともに、ぜひ全国の書店やオンライン書店で手にとって欲しい。

ライター/福山幸司

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ライター
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福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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