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『火吹山の魔法使い』がNintendo Switchで5月30日に発売決定。一世を風靡したゲームブックの原点がビデオゲームとなってよみがえる

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 コーラス・ワールドワイドは、1980年代に一世を風靡したゲームブックの原点ともいえる『火吹山の魔法使い』のビデオゲーム版を、5月30日に発売すると発表した。プラットフォームはNintendo Switch。販売はダウンロード版のみで、価格は税込みで2980円となる。発売前の5月29日まで20%OFFの税込み2384円となるセールを実施している。

 『火吹山の魔法使い』は言わずと知れた、ゲームブックの原点。イギリス人のスティーブジャクソンとイアン・リビングストンによって創始され、その後『ソーサリー』シリーズを含め、『ファイティング・ファンタジー』シリーズとして拡大していったゲームブックを代表する名作だ。

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(画像はMy Nintendo Store『火吹山の魔法使い』より)
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(画像はMy Nintendo Store『火吹山の魔法使い』より)
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(画像はMy Nintendo Store『火吹山の魔法使い』より)

 選択方式のゲームブックは『きみならどうする?』という児童書をはじめさまざまな先行作品があり、さらにサイコロを振ることによって、書籍上でファンタジーRPGを再現したのは『バッファロー・キャッスル』といった先行作品があるものの、『火吹山の魔法使い』はその高い完成度で商業的に成功し、現代の「ゲームブック」というジャンルを打ち立てたのが本作である。本家イギリスだけではなく、日本やアメリカでも絶大なファンを生み出すだけではなく、『火吹山の魔法使い』をお手本にして、さらにそこからその国の独自のゲームブックが生まれていった。まさにゲームブックの原点であり、ブームの火付け役となった作品である。

 今回のNintendo Switch版『火吹山の魔法使い』は、オーストラリアの開発スタジオTin Man Gamesが制作したゲームブック『火吹山の魔法使い』を再現したターンベースRPG。18人の英雄たちから一人を選択して、火吹山の地下に築かれた城塞の最深部にいる悪の魔法使いザゴールを倒すことが使命だ。

 ゲームのキャラクターやモンスターは実際に作られたミニチュアをキャプチャーしてゲームで表現しており、テーブルトークRPGを彷彿とさせる独自のグラフィックが世界観を盛り上げてくれる。ゲームブックと同様、さまざまなアクシデントに応じてサイコロを振り、ダンジョンを探索して、キャラクターを育てていこう。

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(画像はMy Nintendo Store『火吹山の魔法使い』より)
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(画像はMy Nintendo Store『火吹山の魔法使い』より)

 昨今、ゲームブックをビデオゲーム化するのが流行っているが、原点である『火吹山の魔法使い』という題材と、すでにゲームとして高い評価を得ている本作は、まさにビデオゲーム版ゲームブックを遊ぶのに打ってといえるだろう。発売前の5月29日までの期間は20%OFFとなっているので、購入に迷っている人は今がチャンスではないだろうか。

ライター/福山幸司

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ライター
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福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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