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本格派スマホSLG『三國志 真戦』の「カスタム武将」機能が面白そうだったので、後漢のラストエンペラー「献帝」の最推し女が献帝の双子の弟の義理の妹になったつもりで遊んでみた

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三国志が好きだ。
無数の英雄が現れては消え、人物や権勢からドラマが生まれるところが、何度見ても面白い。

しかし、ゲームの三国志は『真・三國無双』くらいしかやったことがないことに気が付いた。
この機に、未経験の三国志を楽しんでみようじゃないか!

ということで、スマートフォン向けの本格派SLG『三國志 真戦』が、2024年にリリース3周年を迎えたらしい。そしてその3周年特別シナリオPKシーズン「雲起昇竜」【※】にて新たに、「カスタム武将」というコンテンツが追加された。
あらかじめ用意された6人から「カスタム武将」をひとり選び、今までに実装された名将を師匠に据えて、オリジナルステータスを持つ武将に育成できるコンテンツらしい。おもしろそう!

※初めてプレイされる場合はPKシーズン「雲起昇竜」はプレイできません。シーズン1からのプレイになります。

『三國志 真戦』で、後漢のラストエンペラー「献帝」の最推し女が献帝の双子の弟の義理の妹になったつもりで遊んでみた_001

そんなカスタム武将のひとり「楊琪」(ようき)を眺めていて、「もし彼女が楊平の妹だとしたら……?」という想像が膨らんでしまったので、この記事では楊琪の視点から『三國志 真戦』を遊んでみたいと思う。

ちなみに「楊平」というのは、三国志に登場する後漢のラストエンペラー・献帝(劉協)の双子の弟である(※架空の人物。詳細は後述)。

文/夏川77

※この記事は『三國志 真戦』の魅力をもっと知ってもらいたいQookka Entertainment Limitedさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。


楊平って誰?

楊平とは後漢末期の儒学者・楊俊の息子で、司馬懿の幼馴染の平凡な青年のことである。しかし実は楊俊とは血がつながっておらず、その正体は後漢のラストエンペラー・献帝(劉協)の双子の弟なのであった!

これは筆者の妄想の産物ではなく、ドラマ『三国志 Secret of Three Kingdoms』の設定である。原作は『三国機密之潜龍在淵』という小説で、作者は馬伯庸(ば・はくよう/マー・ボーヨン)。馬伯庸は2020年の小説『両京十五日』の邦訳版が、2024年にハヤカワ・ミステリ文庫から刊行されており、注目度が急上昇している中国の小説家だ。

ドラマ『三国志 Secret of Three Kingdoms』は、劉協が人知れず世を去り、空位になりかけた皇帝の座に、双子の弟の楊平(劉平)が劉協の身代わりとして即位させられることから話が始まる。
河内郡で文武を修め、前途は茫洋としながらも平和に暮らす楊平が突然さらわれ、突如「皇帝の代わり」を演じさせられるという、空前絶後の無茶振り(何か間違えたら即ゲームオーバー)が満載なのが第1話の内容だ。お兄様、かわいそうすぎる……!

そう、筆者は『三國志 真戦』のカスタム武将「楊琪」が「『三国志 Secret of Three Kingdoms』の楊平の義妹で、ついでに司馬懿(同じく河内郡出身)の幼馴染だったりしたら……?」という妄想で新しくプレイを始めようとしているのである。

お兄様(献帝の双子の弟)が無茶振りで治めることになった天下を、お兄様の苦悩を減らすがために憂い、お兄様の喜ぶ姿を想像して安んじる! 献帝、楊琪は頑張ります!!【※】

※楊琪(ようき)は公式設定で「弘農楊氏」の家系らしい。弘農郡の楊氏は四世三公の家系で、血筋としては楊彪・楊脩が該当する。ドラマでは楊俊が楊彪を「おじ上」と呼んでいたので、親戚関係はあるようだが、史実の楊俊は全く関係ない家系の可能性が高い。いずれにしても、カスタム武将は『三國志 真戦』のゲーム内の架空のキャラクターだし、楊平も三国志に実在するキャラクターではないので、大目に見ていただきたい……!

献帝の双子の弟の義理の妹の思念体、後漢に降り立つ

ゲームを起動すると、まずはプレイヤーの分身になるキャラクターのカスタマイズが始まる。
仙人のような見た目のおじいさんが「乱世をどう渡る?」といった質問を投げてくるので、「民を安んじます!!」とメラメラと燃える瞳で答えを選んでいく。楊琪は早くお兄様の国土が見たいのです。

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プレイヤーアイコンになるキャラクターを選択できる

余談だが、筆者はそれなりの本数の中国ドラマを鑑賞しているため、プレイヤーのアイコン画像を見て「この人はこういうポジションの役」という「中国ドラマあるある」が自然と脳裏に浮かぶようになってしまった。ちなみに、筆者の偏見による「あるある」を記事の末尾に掲載しているので、興味がある方はぜひご一読いただきたい。

なお、筆者はこの手のシミュレーションゲーム自体が初プレイとなるので、何卒ご容赦いただきたい。なので、サーバー選択などの初期設定は、何が良いのかさっぱり分からない。とりあえずデフォルトで選択されているものに素直に従っていく。

治める場所はもちろん河内郡を選択したいが、長安・洛陽の付近(漢の時代に「司隸」と呼ばれた地域)は初期状態では選択できない。となると、次に近そうなのは山東だろうか。
「思い入れ補正でここを選ぶ人って、プレイヤー全体の何パーセントぐらいだろう?」などと思いながら、山東を選択。適当な場所に居城が設定され、記念すべき治世の歴史の1ページが始まった。

すると、諸葛亮にさっそく話しかけられ、『三國志 真戦』でプレイヤーが何をすべきかを丁寧に指南してくれた。
この神童の臥龍先生の指南に従っていけば、国は富み、民に安寧がもたらされる……。お兄様、どうやらそういうことらしいですわ!

というわけでゲーム開始当初にすべきことは、土地を開拓して資源を集め、富国強兵に努めることである。「建築」で領内の設備を充実させていくことも重要だ。

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まだ何も建築していない状態。苦言を呈している人は、諸葛亮ではなく孫乾だ

ちなみに君主殿がレベル8にならないと、カスタム武将の機能は利用できない。

自分のことを献帝の双子の弟の義理の妹だと思い込んでいて、まだ受肉していない思念体のわたくし、今日も元気に領土の平安を守ります!!!

ゲーム開始直後の48時間が重要。どんどん設備を強化しよう!

臥龍先生から課された「任務」を穴が空くほど見つめながら、建築と土地の占領をくり返していると、資源と自領地のマス目がどんどん増えていく。マップ上を行き来する兵士たちは可愛らしいし、なんだか楽しい……!

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と思ったところで、「自分の領土もいつか他プレイヤーに占領されるのでは?」という疑問にはたと気が付いた。

しかし『三國志 真戦』は、ニューゲームから48時間は居城に「免」の旗印が掲げられ、他プレイヤーが攻撃できないよう保護がされている。右も左も分からないプレイヤーが、理不尽な襲撃を受ける心配はないようだ。
それだけでなく、この48時間は初心者が心置きなく領地や設定をいじって回れるよう、武将の消費体力や各種設定のやり直しなどにかかるコストが低く押さえられている。積極的なトライ&エラーが奨励されているのだ。

48時間が経過した後は、隣人が領土を奪いに来る乱世になるのか……と思いきや、新設されたばかりのサーバーで、誰も彼もが自領地の基礎固めに打ち込んでいるらしい。しかも近隣は同じ同盟の仲間ばかりという、平和な世界が広がっていた。
お兄様!! 楊琪はこのサーバーなら、お兄様が志す太平の世が見られるかもしれません!!

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緑色に光っているのが自分の土地。何も考えずに領土を増やしていたら、他プレイヤーが占領済みの土地が現れた! でも青色は同じ同盟のメンバーなので大丈夫

同盟に加入して、孤軍では見られない世界を仲間と分かち合おう

献帝を推す気持ちだけは有り余っているものの、ゲームシステムに関してはまだまだ分からないことばかり。とりあえず目についた同盟に加入してみたところ、「あらゆる点で得をするので、入らない理由がない」ということがよく分かった。

まずひとつ目として、すでに書いたように、同じ同盟の加入者どうしは攻城戦(PvP)をしない点が挙げられる。安心して富国強兵に専念できる。

ふたつ目に、「同盟が攻城戦に挑んで勝利を治めると、資源算出量が増える」といったバフが受けられる点がある。
ソロプレイでは獲得できる資源量が頭打ちになりがちだが、同盟の加入者たちで連携して攻城に成功すれば、活躍度合いの別なく平等に恩恵が得られるのである(初占領の城の場合、活躍した上位ランカーにはボーナス報酬もある)。

3つ目に、同盟には専用のチャットスペースが設けられているため、質問や雑談が飛び交いやすい点が挙げられる。
『三國志 真戦』はゲーム内のガイドが充実しているため、大抵のことは「ガイド」欄でこちらを見つめている諸葛亮に聞けば解決する。

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ゲーム画面左下の「交流」から「ガイド」を押すと、諸葛亮がチャットウィンドウで交流してくれる

しかし武将の実際の使い心地など、リアルタイムの情報は、同じシーズンを共有している同盟の仲間(歴戦の勇士がいることが多い)のほうが詳しい。

他にも、サーバー内での同盟のランキングや、「資源州」と呼ばれる出身州とは異なる州への進出への足がかりなど、同盟の加入で受けられる恩恵はたくさんある。
ソロプレイでは入手の機会が限られている金銖(きんしゅ、ガチャを回す時などに消費する)も、入手できる機会が格段に増える。

お兄様……楊琪は「人の和」【※】という言葉の意味を実感しています……! 人々が手を携えることが、天下泰平には欠かせませんわね!!

『孟子』公孫丑章句の「天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず」という一節より。天の時(ラッキーチャンス)よりも地の利(地勢的有利)があるほうが強いし、地の利があっても人の和(人々の協力関係)があるほうが強い、という話。

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ライター
『討鬼伝』シリーズを3000時間やり込んでいる元麻雀プロ。家を出て5メートルで職務質問されたことがある。中世ヨーロッパ風ファンタジーが好きで『ファイナルファンタジータクティクス』が最も好きだが、三国志など古代~近世の東洋も好き。好きな武将は細川政元。
Twitter:@natsukawa77tem

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