頼むからマーヴィカの伝説任務をやってほしい
もうひとつ、第5幕の理解度を上げるためにオススメしたいものがある。
それが、公式YouTubeで公開されているマーヴィカのエピソード「懐かしい日々」。
魔神任務の中でも、ちょこちょこ「マーヴィカの家族」の話はチラチラと出ていたけど、このエピソードではマーヴィカの妹である「ヒネ」との話が描かれている。
炎神となった姉と違い、妹のヒネは一般人だった。だけど姉妹は愛し合っていたし、何百年経ってもヒネは姉を必ず見つけ出すと約束した。
結果として、ヒネの子孫が受け継いできた「本」が現代のマーヴィカに手渡される。その本の中には、あの時ページに挟んだ「カエルの栞」が……と、このエピソード単体でも割と感動モノのやつなのですが、この「続きの話」が第5幕で展開されます。
旅人にとっての「ナタの仲間」が援軍に駆けつけたように、マーヴィカのところには妹のヒネがやってきた。もう……これだけで「泣く!!」って感じなのですが、意外に重要なのが「ヒネの人生」が語られたところ。
エピソードや断片的な話から「ヒネは建築家になった」ことがぼんやりと語られていたけど、ヒネ自身の口からその生涯が語られた。歴史に名を残す建築家にはなれなかった。だが、その生涯は幸せだった。帰る場所のない人を助けて、彼らのために力を尽くした。
自分の時間も、恋をするヒマもなかったけど、それでも幸せな人生だった。
ヒネ、お前はいつどこで出てきても泣かせてくる。
マーヴィカって、やっぱり「人から神になった存在」なんですよね。
そういう意味ではフリーナに近いのかもしれないけど……マーヴィカには、普通に「家族」がいるんです。仲間もいる。国を背負う炎神であると同時に、民と同じ「人間」の視点と環境を持っている。そんな「普通の人」としての側面が、神であるマーヴィカの異質なところだと思いました。
「━━君の愛をひしひしと感じるよ。私も、ずっとヒネを愛している。」
「ヒネ」の話、まだあります。
ヒネは三度刺す。
それがマーヴィカの伝説任務で……なんとこのストーリー、ナタの初代炎神である「シュバランケ」が出てきます。そして、夜神の国から戻る際、シュバランケは彼女を見守る者の呼び声を聞いていた。
愛するマーヴィカ、我らが神、そして指導者━━元気にしているか?
皆、恋しく思っている。話したいことは山ほどあるが、言葉にすると、ひどく簡単なものになってしまう…
戦争が終わったな、マーヴィカ。すべての努力は報われ、すべての辛抱がいい結果に繋がった。こんなに公平で貴重なことはない。
平和な時代で楽しく毎日を過ごせますように。
よく食べてよく寝て、元気いっぱい明日を迎えなさい。
忘れないで、私たちはあなたを愛してる。
ここ、ゲーム上だと何人かの声が混ざった状態のフルボイスで読み上げられるのですが、ラストの「忘れないで、私たちはあなたを愛してる」の時、ひとりだけ「あなた」を「お姉ちゃん」と読み上げてる声が存在するんです。号泣。シュバちゃんありがとう。
ナタは、今を生きる者が過去の英雄を記録し、受け継いできた。
だけど同時に、死んだ者も、マーヴィカのことを忘れずに愛し続けている。
生と死は相反するものだけど、それは「愛」で繋がることもある。
マーヴィカの伝説任務は、彼女が神というより「人の英雄」として民から慕われていることがより鮮明に描かれていると思います。国のトップでもある。神でもある。だけど何より、ナタの住人にとっては「みんなのヒーロー」でもある。マーヴィカの伝説任務、絶対やってください。
これまでの『原神』のストーリーだと、私の中では「スメール編」がぶっちぎりだったんですよね。
あのクライマックスの感動が、未だに自分の中ではトップで……だけどマーヴィカの伝説任務は、それに並ぶものが出てきた気がする。いやホントに、『原神』やっててこんな泣いたのスメール編以来かもしれない。もうラストのシュバランケとツーリングに行くところとか、すごい!!
「皆、ご機嫌だな。我々の時代のナタ人そのままだ。」
「いくら時間が過ぎようと、ここに生きる人々にとっては、変わらぬものもある。」「そして━━この世界が愛おしい!
植物が太陽を好むように、我もこの世界を愛している!」
シュバランケが始めた、数百年に渡るナタの「戦争」。
その戦いに決着がつき、現在のナタに帰ってきた。
その時に出る言葉が、「この世界が愛おしい!植物が太陽を好むように、我もこの世界を愛している!」なのって……もうナタ救ってよかったとしか言えない。究極の世界讃歌だと思う。私もナタを愛してる。
このシュバランケの話にどのくらい入り込めるかも、「どのくらいナタについて詳しくなったか」が求められるような気がする。それこそオシカ・ナタを筆頭に、ナタの各地にはシュバランケの伝説がいろいろと残されているのだ。それを知っていると、シュバランケの一言一句に重みを感じられます。
とにかく、マーヴィカの伝説任務は超オススメです。
ナタを愛していればいるほど、最高の物語に感じられるはず。
ナタでは、すべての英雄は記録され、讃えられるべきなのだから
私、隊長めちゃくちゃ好きなんですよ。
何よりビジュアルですよビジュアル。
「顔が見えない」のがいいッ!!
こういう、「顔の見えない鎧」が結構好きで……「深淵歩きアルトリウス」とか、私のド性癖なわけです。で、ナタのストーリーで隊長が思ったよりいい人なことが描かれ始めて、「え、マジで隊長実装ワンチャンある?」とか思ってました。
いいぞ! 隊長実装カモン!!
で、5.3で見事に隊長実装の望みが断たれるっていう。
いや、別にこのオチに文句言いたいわけじゃないんですよ。
むしろ「隊長」というキャラクター的には、最高の結末だと思います。でもプレイヤー的には隊長操作したかったなー! カッコいい隊長使いたかったなー!! あの剣振り回したかったなー!!
……と言っても仕方がないのでスネージナヤ編での隊長奇跡の復活を祈りつつ、隊長が「ナタの英雄」として扱われているところもよかったです。たしかに、ファデュイではある。だが、500年前は「スラーイン」として、現代では「カピターノ」として、ナタのために戦った。
「ナタでは、すべての英雄は記録され、讃えられるべきなのだから」。
マーヴィカが語っていたこの言葉は、まさに「隊長」という英雄を讃えるための言葉だと思います。記憶と伝説、それらすべてがナタの血であり、ナタの炎である。たとえ、それがナタに生まれた者ではなかったとしても。
そして、ナタでは「旅人・マーヴィカ・隊長」の3人の偉大な英雄の物語が、新たに語られていく……もうこれ、完璧なオチじゃないですか?
さっきから何度も同じことを書いてしまっているけど、ナタは「英雄」と「伝説(記録)」を重んじている国なわけで……ある意味「よそ者」である旅人と隊長が、ナタ史上最大の英雄譚に名を刻んだことが「ナタのエンディング」としてあまりにも美しいと思います。
ナタの伝説を知り、「聖宵の旅織り」に記録を刻み、英雄譚に名を残す。旅人自身がナタの血となり、炎となる。なんだか強火なことを言ってしまうけど、ナタの血となり炎となりたいなら、世界任務と見聞任務をやる意味は大いにある! 二重の意味で「強火発言」かもしれない!!
……この記事、当初は「ナタのストーリーをまだ進めてない人に向けた検証記事」みたいなノリで書こうとしてたんですが、段々私のテンションがヒートアップしすぎて自分でもワケがわからなくなったので、もう振り切った内容にしました。
ほとんどネタバレしてるじゃねーか!
でも書きたかったんだもん!!
だから正直「どういうこと?」と思っている人もいるかもしれないけど、「サイド任務をやりこむと、このくらいナタの世界観に入りこめる」ということは体現できたのではないでしょうか。たぶん。
つまり検証結果としては、「見聞任務や世界任務をプレイすることで、ナタという世界を理解するのが重要」ということを言いたい。ムアラニの伝説任務じゃないですが、旅は「過程」が重要なのです。最後に得られる結果もあるかもしれないけど、「旅の途中で得たもの」が本質だったりする。
各地を回り、部族を理解し、伝説を知り……その旅の中で、気づかないうちに得ていた「ナタの記憶」こそが、メインストーリーを引き立てる最高のエッセンスになるのだと思います。そのために、ナタを知っておくべき。そして、あなただけの英雄譚を、この地に残そう。
だから最後に私から言いたいのも、この言葉になります。
「ナタは魔神任務の前に、世界任務と見聞任務をやっておくといい」!
なんか綺麗にまとまりすぎたので、もうちょい汚して帰っていいですか?
やっぱり予告番組で出た「シルエット」の話したいんですよ。
オイこれ実家<FGO>で見たことあるぞ。
夢見月瑞希はもう出てたけど……自分が気になるのは、「イファ」説が出ている左から3番目のシルエットと、「スカーク」説が出ている中央のシルエットですね。逆を言うと、ここと端のイアンサっぽいシルエット以外全く見当がつかない。楽しみです。
えーと……なので……次回はイファかスカークが出た時ってことで!
でもこれ実際にシルエットオープンしてみたら全員「上から見たダインスレイヴ」の可能性もありますからね。シルエットクイズって往々にしてそういうモンなんだ。
でも、最近忙しすぎるからもうちょい先でもいいんですけど……新年休めてないし……みんな聞いてくれ! 私のライタープロフィールに飛ぶと、2024年の年末から2025年の年明けにかけて、すごく綺麗に『ゼンレスゾーンゼロ』『崩壊:スターレイル』『原神』のトリプルコンボが決まってるんだ!!
これ、さすがに頑張ってますよね?
なんでソロプレイでHoYoverse特集やってんの!?
ドウナッテルンダロウネ、分身デモシタノカナ?
そして、今回の『原神』の記事が年末年始ホヨバラッシュの華々しい大トリ企画なので……まぁ、いい感じにオチがついたんじゃないでしょうか!
では、2025年の『原神』もよろしく!