『崩壊:スターレイル』をまたまた遊ぶことになりました。
今回私が巡るのは最新のメインストーリー、「オンパロス」編となっています。
恐らく『崩壊:スターレイル』の中でも最長の長さになるであろう「オンパロス」での物語。その最大の特徴は、なんといってもスケールのでかさです。
【崩壊:スターレイル】 神話開幕PV:「神々の沈黙の歌」
— 崩壊:スターレイル (@houkaistarrail) January 12, 2025
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歳月の大河は流れに逆らい、未来の風景を運んできた。
誰の記憶にもないあの永遠の地で、「開拓」の神話が始まろうとしている。
「さあ、共に英雄になる時が来た!」
▼キャスト
ブラックスワン CV:… pic.twitter.com/ifLVVRpsL5
ギリシャ神話をモチーフにした壮大な物語、時間を駆使した演出面の大幅な強化、そしてそれらを取り巻く魅力的なキャラクター達など、ピノコニー編で上がりまくった期待に応えるかのように、今回もさまざまな要素がスケールアップしています。
この記事ではそんな「オンパロス編」の要素について簡単に解説すると共に、先行プレイで得た感想も添えて紹介していきます。
ちなみに、電ファミニコゲーマーではなぜかリリース前から既にオンパロス編の感想記事が存在しているので、そちらもご覧いただければと思います。
それでは、さっそく神々の住むオンパロスの世界を見ていきましょう!
※本記事の内容はメディアサーバーのものであり、正式リリース版とは異なる場合があります。
ギリシャ神話世界をモチーフにした「オンパロス」のスケール感が凄い!
ストーリーやキャラクターについて語る前に、まずは今回の舞台であるオンパロスについて少しだけ解説をしたいと思います。
前回旅をしたピノコニーは紺色の空にネオンライトが輝くイかしたロケーションが特徴的でしたが、今回の旅の舞台となるオンパロスはそんなピノコニーとは打って変わり、恐らく古代ギリシャをモデルにしたであろう明るく神秘的なロケーションが目立ちます。
真っ白な大理石やNPCたちの特徴的な衣装はもちろん、マップ上に点在する多くのオブジェクトには古代ギリシャや神話世界をモチーフにしたものも多く存在し、恐らく「オンパロス」という名前もギリシャ語由来の何かから来ているのではないかと思われます。
この章ごとにガラッと変わる世界観が『崩壊:スターレイル』の魅力の一つでもありますが、やはりピノコニーと比較するとそのコントラストに驚かされます。
さて、そんなオンパロスの旅で私がまず最初に圧倒されたのは、そのスケールのでかさです。
まず、何と言っても全てのスケールがでかい。前回のピノコニー編でも規模の大きい大冒険を繰り広げたわけですが、今回のオンパロスはストーリー、演出、そしてゲームプレイに至るまで、全ての展開がよりダイナミックに洗練されたものに仕上がっています。
これらを説明するために重要なのが、「時間」と「神」という二つのキーワードです。一つ一つ見ていきましょう。
現在と過去をシームレスに行ったり来たり
まずは「時間」についてですが、時間はオンパロス編全体を通して非常に強調されているテーマの一つとなっています。
ストーリー開始直後、プレイヤーはオンパロスに降り立つことになるわけですが、この冒頭のシークエンスではマップの姿が現在の姿と過去の姿へシームレスに変化するという演出が頻繁に挟み込まれます。
言葉では若干分かりづらいかも知れませんが、例えるなら『タイタンフォール2』における「タイムトラベル」と同様の演出がなされます。マップ全体が一瞬で切り替わってさっきまであったオブジェクトが変化してる!というアレですね。
この演出を初めて見たとき、「スタレはここまできたのか」と本当に度肝を抜かれました。ゲームの演出として面白いという以上に、ソーシャルゲームでこのような演出が本格的に採用されているのが驚きです。このようなゲームはなかなか無いのではないかと思います。
また、これ以外にも本章ではド派手な演出が数多く登場します。カメラが自動的にプレイヤーから引いて壮大な光景を見せる演出や、NPCと歩調を合わせて共に進んでいる感覚を強調した演出など、普通のゲームならムービーにするであろう劇的なシーンをプレイヤーは自分で歩きながらシームレスに体験することができます。
話を時間に戻しましょう。
「時間」が大きなテーマの一つとなっている本章ですが、先ほど述べた冒頭のタイムトラベル演出もは実は壮大な「前フリ」でしかありません。
なんと、本作ではプレイヤーが自由に時間を操作することができるのです。
もちろんいつでも自由にというわけにはいきませんが、いくつかの特徴的なシステムは『崩壊:スターレイル』に新鮮な遊びをもたらしてくれています。少しだけ紹介しましょう。
まず、物語を進めていくとプレイヤーはひょんなことから神々の力を借りて「特定の場所で記憶に干渉する(時間を巻き戻す)」ことが可能になります。
たと例えば、道を塞いでいる倒壊した建物を時間を巻き戻して治したり、宝物を盗んだNPCを時間を巻き戻して元の場所に引き寄せたり、あるいは過去にその場所にいた人物の記憶に干渉して物語の謎を解いたりと、使い方は多岐にわたります。
序盤こそマップの探索に用いられる程度のものですが、中盤以降はこの能力を積極的に活かす必要があるダンジョンが数多く登場します。通れない道を過去の時間に戻して通れるようにする、転がる石の球を時間を巻き戻して別の方向に転がすなど、アクションアドベンチャータイトルなどで見られるパズル要素も多く見受けられました。
個人的に、自分が遊んだ中では本章のダンジョンは「もっともアドベンチャーゲーム的な謎解きが多い」仕上がりになっていると感じました。何となく「ゼルダ」っぽい、とでも言いましょうか。
それなりにプレイヤーの頭を使わせつつ、しっかりと手順を踏めば誰でもスッキリと解けるような仕掛けになっており、このあたりのレベルデザインも章を重ねるにつれて洗練されていってるのだと感心しました。
神殺しとなる主人公
次は「神」について紹介しましょう。
オンパロス編は古代ギリシャがモチーフの一つとなっているというのは先ほど述べた通りですが、物語にもギリシャ神話的モチーフが散りばめられています。こちらもスケールが壮大です。
まず、オンパロスにはそれぞれ12の神(タイタン)が存在し、これらの神はオンパロスに暮らす人々と”なんやかんやあって”敵対関係にあります。主人公はそんな神々を討つべく選ばれた「黄金裔」と呼ばれる人々に協力しつつ、オンパロスの謎に迫ってゆく、というのが本章のさしあたりのストーリーです。
かくして「神殺し」という壮大な目的を主人公は与えられるのですが、当然この神も一枚岩ではなく、それぞれに固有の超常的な力とデザインが与えられています。人型のものから異形のもの、あるいは目に見えない存在のものまでその姿かたちは様々で、本当に倒せんのかよとこちらが不安になるほどです。
ちなみに、オンパロスにある大きな町では世界の中央に鎮座する神の姿を常時拝むことができますが、これを見たときには「でっか……(物理)」と思わずつぶやきました。
そんな半端ないスケールの敵と戦うオンパロス編ですが、どうやら神云々以外にもオンパロス自体にまだまだ謎が含まれているようです。
外からは星の内部が観測できないという特性、そして「オンパロスに暮らす人々は外の世界を全く知らない」という設定からも、この章が「敵を倒して終わり」ではないことが多少なりとも伺えます。
また、これは最も重要な情報ですが、この章では物語序盤から「三月なのか」ちゃんが体調不良となり旅に同行しません。
もちろんただの体調不良ではなくしっかりとオンパロス編の物語と関わってくるのですが、「あのシーン」を見たときは思わず「オッッッ!!」と聲を漏らしてしまったのでした。
敵のサイズも、そして物語の規模も、以前よりスケールを増したオンパロス編。この物語がどのように転がっていくかは未知数ですが、少なくとも中盤以降のストーリー展開を見るに本章が「ただ事ではない」物語になることだけは確信できます。
今回もキャラがイイ!!
と、ここまではオンパロス編全体の所感を話してきましたが、最後に毎度のごとく本章の目玉となるキャラクターたちを紹介します。オンパロス編は登場キャラがかなり多く、全てを紹介しきるのは恐らく不可能なので、ここでは4キャラほど抜粋し簡単に紹介するに留めます。
ファイノン&モーディス
ファイノンとモーディスはどちらも本作のキーキャラクターであり、先ほど述べた神を殺す役割を与えられた「黄金裔」でもあります。
なぜ一人一人ではなく二人一緒に紹介したのか。それは当然、この二人の「関係性」故です。
二人は基本的に「黄金裔」として神を殺すために協力しあう立場にあるわけですが、この二人はそれ以上に互いを意識し競い合う(愛憎渦巻く)ライバル関係でもあります。
爽やかイケメンことファイノンは非常に人当たりのよい好青年であり、開口一番「争いは良くないよ」とこちらの武器を目にもとまらぬ速さで破壊してくるなど、強さに裏打ちされた優しさを持ち合わせた性格になっています。
一方、ライバルであるモーディスは自身の強さを証明することにこだわる荒くれものであり、ことあるごとにファイノンを煽り競争しようとします。しかし、直情的な性格かと思いきや意外と理性的なヤツで、こちらがめちゃくちゃ動揺しているシーンで逆に落ち着いていたりなど、かなり厚みのある性格を持ったキャラクターです。
この二人について書くと長くなりそうなのでその仕事は偉大な先達に任せますが、この二人について特に重要だと思うのは「ライバルでありながらかなりお互いを信頼し合っていること」と「ファイノンの方がギリ闇深そう」ということです。以上です。
アグライア
本章のキーキャラクターの一人、アグライアはファイノンとモーディス同様「黄金裔」の一人であり、既に神を殺しその身に人の心を読む力を宿した「半神」でもあります。
いかにもお姉さんな感じの見た目でありながらかなり理知的で、主人公を平気で尋問したり謀ろうとする「目的のためなら手段を選ばない」という非情な一面も持っています。
また、その発言もいちいち辛辣で、主人公がふざけた発言を行えば必ずマジレスで返してくれるなど、神殺しの名に恥じぬ”格”を備えたキャラクターでもあります。
彼女には嘘が決してつけない(心が読めるので)というユニークな設定と、こちらの全てを掌握するといった上記の設定を活かした言動は、愛嬌にこそ欠けるものの非常に面白く、今までこういったタイプの年上キャラクターはいなかったのでそこも含め魅力的なキャラクターです。
ミュリオン
本章における私の一押しキャラクターであり、「これ、絶対最後は人型になるキャラじゃん……すき」という感情と「可愛いよミュリオン……そのままでいて」という感情がせめぎ合う稀有なキャラクターです。主人公の「運命」の一つとしてバトルにも大きく関わるため既にご存じの方も多いのではないでしょうか。
可愛い小動物のような見た目をしており、確実にオンパロス編の重大なキーを握るキャラクターの一人(一匹)です。旅に同行して主人公の周りをウロチョロしているときやバトル時のアニメーションが非常に可愛らしく、始めは「ミュ」としか鳴きませんが徐々に言葉を介した意思疎通が可能になっていくのもポイントが高いです(何の?)。
主人公同様ミュリオンも「記憶」に関する能力を手に入れたキャラクターであり、物語中盤以降ではその力を用いて主人公に「ないはずの記憶」を見せてくる展開が挟まれます。そのシーンが今回のアップデートにおける一番の目玉シーンだと思われますが、詳しいことはネタバレになるのでぜひ皆さんの目で確認していただければと思います。
バトルではチームを献身的にサポートしてくれるほか、必殺技では巨大化し敵を肉球で押しつぶすというパワープレイも見せてくれます。その際「私たちに不可能はなーい!」と主人公が叫ぶのですが、このセリフを若干気だるげな主人公が発するのが意外と癖になり、個人的に気に入っています。
以上、オンパロス編の簡単な紹介と感想でした。オンパロス編は1年を通して展開されるので、この記事で「中盤」と言っているのはオンパロス編で言えば4分の1にも満たないぐらいの地点です。
このことからも分かる通り、まだまだストーリーもキャラクターも先の読めない展開となることが必至のオンパロス編。
神殺しの先に何が待ち受けるのか、まずはその目でver3.0を楽しんでみてくださいね。