チュン…チュンチュン……チュチュン………。
あれ……外が明るい………。
おかしいなぁ……さっきまで夜だったはずなのに。
そんな感じで、筆者の生活スタイルを著しく破壊し尽くしたゲームがある。
そのタイトルは『Heroes of Hammerwatch II』。一瞬の油断が命取りとなるダンジョンに、最大4人で挑めるローグライク・アクションRPGだ。
最初に言っておきますが、このゲームめちゃくちゃ難しいんですよ。
難しいのに、やめ時を見失ってずっと遊び続けちゃうんですよ……。
見た目は、ドット絵でかわいらしいんだけどね。
油断したら即死級のトラップだらけの迷宮で、生き残れるかどうかギリギリのラインを攻めてると脳汁がドバドバ出る。多分、とんでもない量のアドレナリンが出てて、それで眠れないのかもしれない。
マジで死にまくる。簡単にはクリアまでいけないです。
でも、苦労して奥地まで進んだ後に見られるリザルト画面(報酬)が気持ちいいんだよな…このゴチャゴチャ感。まるで給与明細のようでワクワクするね。
まぁ、死んでしまった分、しっかりと報酬が差し引かれてしまっているんだが……。
(うん、わかるよ。税金みたいだよね)
そんな『Heroes of Hammerwatch II』は、最大4人までオンライン協力プレイが可能なローグライクアクションゲームです。プレイヤーは近接職や遠距離攻撃を得意とする複数のクラスからキャラクターを作成し、危険に満ちたダンジョンに挑みます。
まだ日本語には対応しておりませんが、筆者は2日徹夜で遊び通してしまうほどハマってしまいました……。
文/TsushimaHiro
編集/竹中プレジデント
ダンジョンで、死ぬ
時は、筆者がゲームを始めたばかりの頃に遡る。
最初に、ゲームを開始するとキャラメイクができるようになる。
自分の扱う「クラス」を選択し、顔、目、口、声、肌の色などを編集してキャラクターを作れる。
・回復スキルを持つ前衛職の「Paladin(パラディン)」
・中距離からの魔法・範囲攻撃を得意とする「Wizard(ウィザード)」
・攻撃力に特化した前衛職「Warrior(ウォーリアー)」
・トラップを仕掛けながら遠距離から攻める「Ranger(レンジャー)」
最初は上記の4つのクラスを使用可能で、ゲームを進めて条件を満たせば選べるクラスは増える仕様になっている。
まずは、魔法職キャラクターを作成して挑んでみようと思う。
高火力、広範囲攻撃で敵を薙ぎ払うのはロマンだ。
最初に挑む最初のステージは「Forest」、その名の通り、うっそうとした森が広がるフィールド。襲い来る敵は虫さんばかり。
基本的には、装備している武器の通常攻撃と武器スキル、そしてクラス特有のスキルを使用して戦う。魔法で虫さんをプチプチと焼き払って進む。
まぁ、いくら「死にゲー」といっても?所詮は1-1だし?
序盤はソロプレイでも、ほとんど苦労することはないだろう。
死んだ。(You died!)
……え? 今、何が起こった?
ダンジョンに挑み始めて、ものの数十秒である。
いや! 今のは油断しただけ! 気を取り直してもう一回チャレンジ!
死んだ。(You died!)
ア……アレェ~~?……
敵から常に距離をとって挑んではみた結果、さっきよりは一分ほど長生きできたが、やはり死ぬ……ただ、敵を倒して前に進むだけじゃ、このゲームは攻略できそうにない。
![『Heroes of Hammerwatch II』レビュー・感想・評価:朝チュン必至の罪深きローグライクアクション_007](https://news.denfaminicogamer.jp/wp-content/uploads/2026/02/image_007.jpg)
![『Heroes of Hammerwatch II』レビュー・感想・評価:朝チュン必至の罪深きローグライクアクション_008](https://news.denfaminicogamer.jp/wp-content/uploads/2026/02/image_008.jpg)
ここで一旦冷静になり、じっくりとダンジョン内を探索してみる。
すると、紫色に光る謎の球体を発見する。
触れてみると、キャラクターのスキルをいずれか3種からひとつを強化できるようだ。
強化できるのは単純にスキルの威力や効果範囲、ステータスを強化するパッシブスキルなど。
この時、私は全てを理解した。「これ、必須だ」と……。
フィールドで紫色のオーブを拾いながらキャラクターのスキルを強化して進まないと、難度がとてつもないことになるゲームなんだ。この紫色のオーブはマップの中のどこかに点在しているので、必ず取ってスキルを強化してください。
強化できるスキルはランダムで選出されるが、これを取りながらダンジョンを進まないと火力不足、もしくは耐久力不足などで倒されてしまう。必ず取ってください。
![『Heroes of Hammerwatch II』レビュー・感想・評価:朝チュン必至の罪深きローグライクアクション_009](https://news.denfaminicogamer.jp/wp-content/uploads/2026/02/image_009.jpg)
![『Heroes of Hammerwatch II』レビュー・感想・評価:朝チュン必至の罪深きローグライクアクション_010](https://news.denfaminicogamer.jp/wp-content/uploads/2026/02/image_010.jpg)
![『Heroes of Hammerwatch II』レビュー・感想・評価:朝チュン必至の罪深きローグライクアクション_011](https://news.denfaminicogamer.jp/wp-content/uploads/2026/02/image_011.jpg)
![『Heroes of Hammerwatch II』レビュー・感想・評価:朝チュン必至の罪深きローグライクアクション_012](https://news.denfaminicogamer.jp/wp-content/uploads/2026/02/20250128202202_1.jpg)
次に、所有しているだけで強化効果をかけてくれる「トリンケット」だ。
一例として単純に攻撃力や防御力を加算させるものや、移動スピードを向上させるものも存在する。「トリンケット」は宝箱やボスを倒した際に手に入る貴重なもので、上記のスキル強化と並んで必須のアイテムとなる。
ほかにも、マップには触れると一定時間強力なバフをかけてくれる石碑や、装備を販売・譲渡・交換してくれるNPCがいる。基本的に話しかけて損はないため、吹き出しマークが出ているNPCがいたらとりあえず話しかけておくべきだ。
上記のNPC以外にも重要となるのが、ダンジョン内に稀に登場する「青い鳥」や「インプ」だ。青い鳥はその時点で所持している素材やお金の一部を拠点まで持って帰ってくれるので、活用しよう。インプは見つけにくい場所にいるが、時に大量にお金をくれたりする。
また、そこら辺にある樽や壺などのオブジェクトは攻撃すると破壊可能で、体力回復アイテムの果実、MP回復アイテムの青い結晶、キャラクターレベルを上昇させる巻物などがドロップする。序盤は回復するための手段が少ないので、これも必須となる。
今度はマップに点在するものはちゃんと全て獲得した上で、慎重に先に進んでみよう。
それでも死ぬんですけどね。
そして、強くなる
死ぬと拠点へと帰還する。
その時点でリザルト画面が表示され、ダンジョンで獲得した素材やお金が“一部差し引かれて”入手できる。世知辛いね。
本作においての木材や石材などの素材は、拠点に新たな施設を建設するために必要となる。
建物ができたら、次はお金を使ってキャラクターのステータスを強化する。
手に入れたお金の使用方法は多く、新たな建物の建造、キャラクターのステータス上げ、武具の購入、ポーションやスキルの強化など、さまざまな要素がある。
帰還したあとに、お財布と相談しながらどの部分を最優先で強化すべきか悩むのも、本作の楽しみのひとつだ。
![『Heroes of Hammerwatch II』レビュー・感想・評価:朝チュン必至の罪深きローグライクアクション_017](https://news.denfaminicogamer.jp/wp-content/uploads/2026/02/image_017.jpg)
![『Heroes of Hammerwatch II』レビュー・感想・評価:朝チュン必至の罪深きローグライクアクション_018](https://news.denfaminicogamer.jp/wp-content/uploads/2026/02/image_018.jpg)
ん?最初は何を強化すればいいって?
うん!よくぞ聞いてくれました
武具屋で装備買ってるのはシロウト、あれはダメ
あのネ 町の北西にトレーナーがいるの
そこに緊急回避行動を増やす「Dash Charges」というのがあるから
それと南西のポーション屋にある「Potion Charges」も!これしかない!
それぞれお金を払って購入すると、一度に使用できるダッシュの最大回数とポーションの所持量を増やせる。とくにポーションだが、初期状態だとなんと1個も所有していない。持っとけよ!
ダッシュはキャラクターが敵の攻撃や群れの中から逃れるために使用できるほか、罠などを回避する際にも便利な生命線。ポーションはもはや言葉が不要なくらい必要。回数制限があるが、HPとMPを回復できる必須アイテムだ。たくさん増やそう。
![『Heroes of Hammerwatch II』レビュー・感想・評価:朝チュン必至の罪深きローグライクアクション_019](https://news.denfaminicogamer.jp/wp-content/uploads/2026/02/image_019.jpg)
![『Heroes of Hammerwatch II』レビュー・感想・評価:朝チュン必至の罪深きローグライクアクション_020](https://news.denfaminicogamer.jp/wp-content/uploads/2026/02/image_020.jpg)
ダンジョンで戦って得た経験値は、次に挑む時にもちゃんと受け継がれる。
死んでも、獲得した経験値やレベルがリセットされるわけではない。
レベルが上がると、トレーナーのもとで最大ステータスを向上させられる。また、ゲームをやり込んでいると★を獲得し、スキルやパッシブスキルを強化できる。主なステータスは以下のとおりだ。
Strength(筋力)
アーマー(防御力)が上昇する。
最大値が高いほど、より高いレベルの近接武器を装備できるようになる。Dexterity(器用さ)
武器のクリティカル率&クリティカルダメージが上昇する。Intelligence(知能)
スペルのクリティカル率&クリティカルダメージが上昇する。Focus(集中)
最大マナとマナ回復率が上昇する。Vitality(体力)
最大体力と、体力回復率が上昇する。
クラスにもよるが、このゲームは高頻度でスキルを使用することになるので、ある程度はFocusを上げておくと安定してスキルを発動できる。
ダンジョンに挑む→死ぬ→拠点に帰って強化する→ダンジョンに挑む。
という永久機関が完成しているタイトルであることが理解できたと思う。
そう、俺たちは滑車を回すハムスター。常に回り続けるんだ。
本作の特筆すべき点は、獲得したお金の使い道が非常に多いところだ。
上記の強化要素以外にも、ダンジョンに挑む前に発動させるパッシブスキルやダンジョンの難度を下げる要素なども開放できたりするので、一気にお金をためてからダンジョンに挑む手も考えられる。
![『Heroes of Hammerwatch II』レビュー・感想・評価:朝チュン必至の罪深きローグライクアクション_022](https://news.denfaminicogamer.jp/wp-content/uploads/2026/02/image_022.jpg)
![『Heroes of Hammerwatch II』レビュー・感想・評価:朝チュン必至の罪深きローグライクアクション_023](https://news.denfaminicogamer.jp/wp-content/uploads/2026/02/image_023.jpg)
![『Heroes of Hammerwatch II』レビュー・感想・評価:朝チュン必至の罪深きローグライクアクション_024](https://news.denfaminicogamer.jp/wp-content/uploads/2026/02/image_024.jpg)
また、本作には、ウォーリアー、パラディン、レンジャー、ウィザードの基本クラスのほか、ゲームを進行させて条件を達成するとローグ、ウォーロック、ソーサラーが解放される。各クラスはレベルが10になるとそれぞれ3通りの能力とパッシブを選択できる。
一例として、パラディンは瞬時にして広範囲の敵を焼き尽くす攻撃を有し、自身の周囲にもダメージを与える「Radiance」、一定時間、ランダムに付近の敵にハンマーで鉄槌をくだす「Justice」、光の柱を召喚して周囲で爆発させ、敵を盲目にさせるスキルを持つ「Divine」の3種がある。
しかも、このゲームは複数のキャラクターを作成することが可能で、育成したクラスによってほかのキャラにもステータス的に恩恵が受けられるという仕組みになっている。
この仕様から、近接、魔法職など全てのキャラクターを育てても、損がない仕様だ。
ぜひ、さまざまなキャラクターで多彩なビルド構成を楽しんでみてほしい。