セガの人気ゲームシリーズ『龍が如く』に登場する “真島の兄さん” こと真島吾朗。2024年に還暦を迎え、公式からもファンからも盛大に祝われていました。
そのぶっ飛んだ思考回路と行動力で人気を獲得した彼は、長年シリーズの看板を務める “堂島の龍” こと桐生一馬をしのぐほどの人気キャラクター。かくいう私も真島の兄さんの大ファンのひとりです。
初代『龍が如く』で鮮烈なデビューを果たし、プレイヤーに強烈な印象を残して以来、その活躍が目覚ましい真島の兄さん。ついに、2025年2月20日に発売予定の『龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii』(以下、龍が如く8外伝)では初の単独主人公にまでのぼり詰めました。
真島の兄さんとそのファンにとって大いなる一歩となるこの作品……なのですが、どうやらこれまでの『龍が如く』とは大きく違うようで、物語の主軸は「極道」ではなく「海賊」!?
どうしてこんなことになってしまったのか。疑問が尽きないところではありますが、今回はそんな『龍が如く8外伝』の概要と、ひとりのファンの視点から見た真島の兄さんの語り尽くせぬ魅力について、可能な限りお伝えしていきたいと思います。
【ネタバレ注意】
本稿では真島吾朗の過去作品での言動やストーリーについて言及しているため、ご自身で体験されたい方はご注意ください。
※この記事は『龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii』の魅力をもっと知ってもらいたいセガさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。
『龍が如く8外伝』はシリーズ最高峰のぶっ飛びゲーム
それでは、真島の兄さんについてお話しさせていただく前に、まずは『龍が如く8外伝』がどのようなゲームなのかについてお話しておきましょう。
本作は、極道や裏社会を描く重厚なストーリーや魅力的なキャラクターたちで人気を博す、セガの看板シリーズのひとつである『龍が如く』の最新ナンバリングタイトル『龍が如く8』の外伝作品。
「裏社会に生きる人たちの義理人情を描いているゲームのはずなのに、なぜ海賊?」という疑問が頭の中に大きくのしかかってきますが、そこに構っていてはいっさい話が進まなくなってしまうので、いったん片隅に置いておきましょう。
もともとアクションゲームとして産声を上げた『龍が如く』シリーズでは、長きにわたって伝説の元極道・桐生一馬の物語が描かれていました。
シリーズは桐生の物語が一定の結末を迎えたことにより、『龍が如く7 光と闇の行方』(以下、龍が如く7)から主人公が春日一番に変わり、ゲームもアクションから「ドラマティックRPG」へと様変わり。『龍が如く7』が名作であることに疑いの余地はないのですが、ひとりのファンとしてはアクションゲームではなくなってしまったことに一抹の寂しさがありました。
しかし、そのアクションゲームへの飢えを解消してくれるかのように登場したのが『外伝』です。
『龍が如く7外伝 名を消した男』(以下、龍が如く7外伝)では、前作までの主人公である桐生一馬が主役となり、これでもかというほど爽快なアクションを披露してくれました。
しかも、「エージェント」という、これまでのシリーズ作品ではなかった多彩な装備を使ったバトルスタイルも楽しめるとあってテンションは爆上がり。個人的には『龍が如く7外伝』もめちゃくちゃオススメのゲームです。
さて、『龍が如く8外伝』に話を戻しますと、本作のジャンルもまたアクションゲーム。『龍が如く7外伝』と同じようにふたつのバトルスタイルで楽しむことができ、「狂犬」と「パイレーツ」を選ぶことができます。
狂犬スタイルは、“嶋野の狂犬” と呼ばれた真島の兄さんらしい戦い方で、拳や蹴りにドス攻撃を組み合わせたバトルスタイル。相手を打ち上げてからの空中コンボを決めることもできるそうで、それを聞いただけでワクワクが止まりません。
もうひとつのパイレーツスタイルは、海賊道具を駆使しながら二刀のカトラスで敵を切り裂くというバトルスタイル。まだ発売前のため実際にプレイをしたわけではありませんが、3つの海賊道具を使えるということで『龍が如く7外伝』の “ガジェット” という装備を使えるエージェントスタイルに近いような感じでしょうか。
爽快感を想像すると、このバトルスタイルにも自然と期待してしまいます。
そのほかにも、「狂気ゲージ」が本作での印象的な要素として挙げられ、このゲージが溜まることで狂犬スタイルでは「分身」を生み出せたり、パイレーツスタイルでは呪神楽器を演奏して「呪神」を召喚することができるとのこと。
この呪神は「呪いのヴァイオリンを奏でると人喰いサメが地面から飛び出し、敵に噛みついて大ダメージを与える」「呪いのサックスを吹くと天から疾風怪鳥が舞い降り、巨大な竜巻を巻き起こす」など、能力も多彩です。
……分身は過去作でも普通に繰り出しているのでいいとして、さらに尖るようになりましたね。
この時点で盛りだくさんなゲーム内容ですが、『龍が如く8外伝』では、ここにさらに “海賊バトル” が参戦します。
「シリーズ初」と謳われているこのシステム、そもそも『龍が如く』に船が持ち込まれるなんてことは考えもしなかったので「そりゃあ初だろう」という感じではあるのですが、その中身は 「ゴロー海賊団」の船長として団員とゴロー丸を操り海戦をドンパチ賑やかに繰り広げるというもの。
「砲撃戦」と「船上決戦」に分かれた海戦に勝つためには、船員のスカウトや育成、船のカスタマイズが必須。かなりやりごたえがありそうです。
しかも、ゴロー丸に配備する大砲を火炎放射砲やレーザーに変えたり、真島の兄さんが自ら出撃し、ロケットランチャーを敵戦に打ち込むこともできるとのこと。ハチャメチャな戦闘になりそうです。
そして、『龍が如く』シリーズといえば、メインストーリーとは直接関係しないサブストーリーやミニゲームが充実していることも魅力のひとつ。
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本作においても、それらの要素はしっかりと用意されていて、シリーズを通じての人気ゲーム「カラオケ」「ドラゴンカート」「クレイジーデリバリー」など楽しむことができます。
また、シリーズ恒例といっても過言ではない、ゲームへの出演権を賭けたオーディションが本作でも開催。見事合格を勝ち取られた、コスプレイヤーのえなこさん、レースクイーンの霧島聖子さん、タレント・著者・コンテンツクリエイター・コスプレイヤーの澁谷果歩さん、セクシー女優の本郷愛さん、MC・ゲーム実況者のみそしるさんがエレガントでゴージャスな「ミナト区系女子」として登場し、ゲームを盛り上げています。
ざっと『龍が如く8 外伝』の概要についてお話ししてきましたが、先行プレイ映像も公開しておりますので、ぜひともご覧いただければと思います。
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あとお笑い好きとして、お笑いトリオ「ロバート」の秋山竜次さんが演じるマサル・フジタも非常に気になっています。ゲームになっても貫禄がすごい。
マサル・フジタが、美麗な実写映像で、先ほどのミナト区系女子とのパーティーを楽しむ様子も公開されていますので、そちらも注目していただきたいところです。
祝・還暦! 真島の兄さんがついにシリーズ初「単独主人公」へ
さて、システムについて色々とお話してきましたが、『龍が如く8外伝』の目玉はなんといっても真島の兄さん。
先ほどお話しさせていただいた通り、『龍が如く7外伝』の主人公は桐生一馬で、『龍が如く7』の物語の裏側で桐生がどういう活躍をしていたのか、が描かれました。
その桐生は『龍が如く8』で、春日一番と並ぶもうひとりの主人公として登場しました。
そのため、「桐生が『龍が如く8』で主人公として出てしまったから、『龍が如く8』の外伝は出ないのかもなぁ」と考えていたのですが、フタを開けてみれば今回も『外伝』は発売されるわ、主人公は真島の兄さんだわ、なぜか海賊やってるわで、もう「パーン」ってなりましたね、頭が。
これは予想外といいましょうか、うれしいサプライズといいましょうか、やりすぎといいましょうか。いろいろと言いたいことはありますが、なにはともあれ『龍が如く8外伝』が真島の兄さん初の単独主人公作品であることに変わりはありません。
そもそも、真島の兄さんというのは『龍が如く』シリーズ屈指の人気キャラクターであり、過去に開催された人気投票企画で、看板キャラクターである桐生一馬を抑えて1位を複数回獲得している猛者。
その愛されっぷりは尋常ではなく、還暦を迎えた2024年には「お前ら 祝えや!! 真島吾朗 大生誕祭」と称して、オンラインくじが開催されました。
『龍が如く8外伝』が発表された際にも「祝・真島吾朗 還暦記念作品」と銘打たれており、真島の兄さんは公式からもファンからも愛されているキャラクターであると言えます。
しかし、そうですか……真島の兄さんが還暦ですか……。元気すぎてとてもそうは見えない……というより、真島の兄さんは、どちらかというと超常現象的存在の類に近いと思っているので、年齢なんていう概念は存在しないものかと思っていました。ちゃんと年を取るんですね。
真島の兄さんが人間と同じ時間軸で生きているとなると、100歳になった真島吾朗の姿も拝んでみたくなってきます。その年になってもハッチャケてくれていたら最高ですね。
そんな真島の兄さんが主役の『龍が如く8外伝』はゲームのメインとなっているのが極道ではなく海賊ということもあり、どうしても気になったので公式サイトでストーリーを覗いてみました。
するとそこに書かれていたのは「自分の名前すら思い出せない真島」「失った記憶を取り戻す手がかりを得るため、そして恩人であるノアの夢を叶えるために広大な海へ航海に出る」という文字列。
……どういうこと???
まぁ、冷静に考えてみれば、かつて「嶋野の狂犬」として恐れられた極道であった真島の兄さんが海賊をやるなんて、記憶喪失にでもならない限りあり得ない話ではあるのですが、設定がぶっ飛びすぎてとんでもない料理ができあがっているような気がします。
ただ、これほどまでに「なんでそうなるんだよ!」と言いたくなるようなぶっ飛んだ設定が押し寄せてきても「まぁ、真島の兄さんならこういうこともあるか」と思えてしまうというのが正直なところ。
つまり、真島の兄さんはこの狂った世界についていけるどころか見劣りしないキャラクターなのです。それが兄さんの凄さであり魅力。それでは、前置きが長くなりましたが、ここからは記憶を失う前の真島の兄さんの姿を見ていきたいと思います。