2023年11月9日の発売を控えた『龍が如く』シリーズ最新作『龍が如く7外伝 名を消した男』(以下、龍が如く7 外伝)。今回は、現在ドイツ・ケルンで開催されている欧州最大のゲームイベント「gamescom 2023」への出展にあわせ、国内のメディア関係者向けに試遊会が開催されました。
体験時間が限られていたため、全ての要素を網羅することはかないませんでしたが、『龍が如く7 光と闇の行方』(以下、龍が如く7)とくらべて従来のシステムにより近くなった戦闘要素にフォーカスしてご紹介。「闘技場」でのバトルでは、デジタル版を予約購入することでも手に入れられる追加コンテンツ「レジェンダリーファイターパック」にてプレイ可能なキャラクターについても注目していきます。
なお、筆者がプレイ済みの作品は『龍が如く 極』と『龍が如く 維新! 極 』のみで、『龍が如く7』はほんの少しプレイした程度……つまるところ、あまり前提知識が無いうえでのプレイとなっています。
そのため、あくまで『龍が如く』初心者の視点で執筆を行ってしまうのであらかじめご容赦ください。
文/Squ
※今回プレイした『龍が如く7外伝 名を消した男』は、試遊用の特別なバージョンとなります。実際の製品版とは一部の仕様などが異なる場合があります。ご了承ください。
大阪城が鎮座する謎の巨大コンテナ船「キャッスル」に乗船
今回の体験版で舞台となるのは、ファーストトレーラーにも登場する謎のコンテナ船「キャッスル」。インフルエンサーや企業社長など金を持っていればなんでも許されるという無法地帯となっており、本作『龍が如く7 外伝』では、桐生が大阪へ向かう理由のひとつにもなっているようです。
2023年1月に開催され、数多くの出場者が本作出演権をかけて争った“『龍が如く』生キャバ嬢オーディション”にも参加したファーストサマーウイカさん演じる情報屋「赤目」曰く、「巨大コンテナ船に大阪城を盛ったオトナのアミューズメントパーク」ということで、異質な存在感を放っています。
体験版でもかなりガッツリ登場している赤目ですが、本編でもしっかり登場するそうです。ファーストサマーウイカさんご本人は、オファーの事実を生キャバ嬢オーディションに参加するタイミングでは知らなかったようで、インタビューでも話題に取り上げられていたようです。
実際オーディションの現場には筆者も取材で参加していたので、発表されたときにはかなり驚きました。
アミューズメントパークと言われる所以はプレイスポットの多さにあります。事前に共有された資料によれば、今回体験した対戦モード「闘技場」のほか、桐生の着せ替えを楽しめるブティックや、前述のオーディションを通過したキャバ嬢の実写ムービーを通じた会話が楽しめるキャバクラ、ポーカーやブラックジャックを楽しめるカジノ、花札などが楽しめる賭場といったエリアが存在するとのことです。
今回の記事で長く遊んだ闘技場付近には最新のダーツ筐体『DARTSLIVE 3』が……!プレイフィールはそのままに、新ルール「CENTER COUNTER UP」なども楽しめるようです……ってその配置でいいの!?
そういえば、セガさんの社食にいろいろ遊べるものがあるという話をよく耳にするんですが、もしかしてキャッスルのモチーフって……!?(そんなわけない)
ダーツの日(11/1)が近いので社食でダーツの自主練してる🎯 pic.twitter.com/hPMp8lIJsA
— セガ公式アカウント🦔 (@SEGA_OFFICIAL) October 28, 2020
『JUDGE EYES:死神の遺言』でのキムタクの動きをさらに進化させ、より洗練されたバトルを楽しもう
今回挑戦したのは、さまざまなキャラクターたちを用いてバトルに挑戦できる施設「闘技場」。闘技場では、主人公・桐生一馬をはじめとして、様々なキャラクターを使用することが出来ます。キャラクターセレクト画面にはどこかで見た顔ぶれが勢ぞろいしている一方で、見たことのないキャラもちらほら。
一部のキャラクターについてはスカウト制度が存在しているらしく、コンビニ店員や現場作業員といった人たちも。スカウト機能に関しては、インフルエンサーや社長といった人材が出入りする「キャッスル」の存在も影響してくるようです。
今回ゲームプレイのレクチャーをしていただいた『龍が如く7外伝』プロデューサーの鈴木氏によれば、2016年に発売された一作目のリメイク版『龍が如く 極』でのバトルシステムを基に、木村拓哉さんが主演する『JUDGE EYES:死神の遺言』(以下、JUDGE EYES)を経て拡張。
そこからさらに進化したバトルシステムになっているとのこと……、つまり戦闘面に関していえば、キムタクの遺伝子を継いだ『龍が如く』というイメージでいいのかもしれません。
個人的に『龍が如く』シリーズはVシネのような印象が強かったのですが、『JUDGE EYES』や『龍が如く7』を経てからの作品はかなり令和的・現代的な作風にシフトしていってるように感じます。というのも、今回新たに追加された戦闘スタイル「エージェント」では……。
ヒモで相手を拘束して振り回したり、
ジェット噴射で滑ったり……、
ドローンを射出し……!
爆弾を……爆弾!?
これもう「一人アベ〇ジャーズ」か「『龍が如く』7作集めて、合体させて、最強の『龍が如く』作りたいんですよ~」って言ってキムタク混ざったトムブ〇ウンかの二択ですよ。
これの動画まで撮っていいっていうんだからセガさん太っ腹。ありがとうございます……。
いや、今記事書きながら見返してもこの動き意味わかんないんだよな……。こう、操作感は『龍が如く 極』とか『龍が如く 維新!極』に近いのですが、明確に違うゲームを遊んでいるような不思議なプレイ感です。
もちろん、従来のプレイスタイルがなくなったわけではなく、応龍という形で遊ぶことが可能となっています。これらは戦闘中に切り替えられるので、状況に応じて切り替えていくといいでしょう。
そして、追加コンテンツである「レジェンダリーファイターパック」では、過去作に登場したキャラクターである真島吾朗、冴島大河、堂島大吾の3人が実際に操作可能な状態でゲーム中に登場。今回は他のキャラクターと比べてもやたら攻撃力の高い真島吾朗にも挑戦。
クリアすることこそ叶わなかったものの、真島独特のナイフを駆使した戦闘スタイルはクセが強めでありながらも、一発一発に面白味のあるキャラとなっていました。どうやら桐生以外のキャラクターはそれぞれ一癖ある操作性になっているようで、別途使用した権田原組長も攻撃が重い調整になっていました。
そして、ゲージがたまると使用できる必殺技の存在も見どころのひとつです。特に真島吾朗が繰り出す技は、なんだかアレにそっくり……!
3・2・1 ゴー シュー〇ッ!
ってちがう!ちがう!!
闘技場一番の目玉、チーム戦。スカウトしたキャラや懐かしのキャラと共闘しよう!
本作ならではの要素として存在するのが、キャラクターたちを複数人セットしたパーティを軸に多勢の敵と戦う「ZIGOKU TEAM RUMBLE」です。
キャラクターたちはそれぞれロールを持っており、とくにヒーラー職はそれなりに重要な立ち位置になるとのこと。
そして、このモードではどうガジェットを利用するかが鍵となり、下手な立ち回りを続けていると仲間がどんどんいなくなってしまいます。「蜂(ドローン)」や「蜘蛛(糸攻撃)」を上手く活用して味方がダメージを受けないような立ち回りが重要そうな印象を受けました。
一度目の挑戦ではうまくガジェットを使いこなせなかったために最後は自分一人になってしまいましたが、ガジェットの使い方を見直すことで味方をほとんどダウンさせることなくクリア可能に……!
味方のヘイト管理をしながら攻略する様は、普段の『龍が如く』シリーズとは大分雰囲気が違いとても新鮮でした。
ブティックで着替え放題。奇抜な恰好?それともオシャレ?十人十色な桐生ちゃんが見れるかも
今回最後に体験したのは、「ブティック」です。どういうものか説明するよりもまぁ……、見てもらった方がはやいかもしれません。
つまるところ、お着がえ機能です。結構すごい格好も……。
ここで設定したコーディネートは、カットシーンにも反映されるとのこと。ただこれに関してはちょっと懸念点でもあるのかなと思います。
……というのも筆者が遊んだ範囲だけでも『龍が如く』シリーズはストーリーがマジでいい作品群なんです。なので、あまりふざけすぎると感動シーンで感動できなくなってしまう気がするのです。これに関してはプロデューサーの鈴木さんもおっしゃっていたので、本当に気を付けましょう。マジで。初見プレイは大事にしましょう。
では、最後に筆者の精一杯のコーディネートを披露して……。
……いや、正直すまんかった。
さいごに
さて、今回はかなり戦闘にフォーカスしきった記事となりましたがいかがだったでしょうか。時間の関係で紹介できませんでしたが、やっぱりプレイスポットは気になる……!
『龍が如く 維新!極』では、一生麻雀に入り浸っていたのでやはり遊びたい……。戦闘もほどほどにちゃんと花札やっとけばよかったぁーーーっ……!!!!
発売まで3カ月を切っていますが、遊べるタイミングってないのでしょうか……?と思ったのですが、去年の東京ゲームショウ【※】では『龍が如く 維新!極』のプレイアブル出展があったはず……!これは勝ったな!!!
※東京ゲームショウ
「東京ゲームショウ」は一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)が主催する日本最大規模のゲーム展示会。最新ゲームの発表のほか、発売前のゲームを体験できるブースがあることも。東京ゲームショウ2023は、2023年9月21日から24日まで開催を予定している。
もっとも公式情報ではないので続報待ちですが、日本語の対応具合からしてこれは行けるだろ……感がスゴいので、セガさん何卒……、何卒……。
さて、そんな『龍が如く7外伝 名を消した男』は2023年11月9日に発売予定で、対応機種 はPS5/PS4、Xbox Series X|S/Xbox One、Windows/PC(Steam)となっています。なお、Xbox Series X|S/Xbox One、Windows/PC(Steam)版はデジタル販売のみとなっているのでご注意を。
また今回記事中で掲載している動画や画像は、開発中のものとなります。製品版と異なる可能性もあるとのことなので、よろしくお願いいたします。
それでは、東京ゲームショウへの出展を期待しつつ、発売を待ちましょう!
※今回プレイした『龍が如く7外伝 名を消した男』は、試遊用の特別なバージョンとなります。実際の製品版とは一部の仕様などが異なる場合があります。ご了承ください。