さて、今年もやってきました。「推したいゲーム大賞」の発表です。
推したいゲーム大賞とは、1年間でもっとも「おもしろい!」「応援したい!」「推したい!」と思ったゲームタイトルを選出し、それを表彰しようというもの。
電ファミ編集部のスタッフおよびライター(合計26名)で投票を行い、下記の点数配分を前提にそれぞれタイトルを挙げてもらいました。そして最終的にそれを集計したものが今回の結果となっています。
1位:10点
2位:5点
3位:3点
4位:2点
5位:1点
大賞を受賞したタイトルについては編集長のTAITAIが自腹でゲームを100本提供し、読者向けのプレゼントキャンペーンを実施。「評判がいいから遊んでみたかった」「すでに遊んでいるけど布教用にもう1本ほしい」といった方はぜひご参加ください。
\#推したいゲーム大賞2024/
— 電ファミニコゲーマー (@denfaminicogame) December 27, 2024
『メタファー:リファンタジオ』の大賞を祝して
電ファミ編集長TAITAIが自腹で購入した
Steam版コードを100名様にプレゼント!@stud_zero と@denfaminicogame をフォロー&
本投稿のRP+いいねで応募完了(リプライで当選率UP)
▼詳細はこちらhttps://t.co/aJjAjG2Ahl pic.twitter.com/mKC4X3MJhq
上記100本プレゼントキャンペーンはリプ欄に「応援コメント」や「『メタファー』の推しポイント」を書き込みいただくと当選率がアップするので、一緒にお祝いしていただけますと幸いです。
それではさっそく「推したいゲーム大賞2024」に選出されたタイトルを、10位から順にご紹介しましょう。
文/電ファミ編集部
「推したいゲーム大賞2024」10位〜6位
第10位『ユニコーンオーバーロード』
ボリューム・自由度・密度の三拍子が揃う “狂気的な作り込み” に時間が溶けていく。ユニットを自由に組み合わせられるシステムが優秀。
アトラス×ヴァニラウェア制作によるシミュレーションRPG。亡国の王子である主人公は5つの国が織りなす広大なフィールドで戦火に身を投じる。
まずなによりキャラクターがかわいい。そして多い(仲間になるキャラクターは60人以上)。「どんな人でもなにかしら刺さるキャラクターがいる」という点が本作の魅力のひとつ。
くわえて各キャラクターの行動を条件ごとに細かく設定することが可能で、自由度が高い。シミュレーション×キャラゲーで起こりがちな「後半になるとキャラクターが飽和してしまう」ということがない、という点が強みだろう。
つきつめると硬派、しかしライトにも遊べるため初心者から上級者まで漏れなく楽しめる懐の深いシステムとなっている。
第9位『学園アイドルマスター』
プロデュースするアイドルが全員おもしれー女。QualiArtsに潤沢な予算(アイマスだから予算はあるだろうという妄想)を与えたらこうなるっていう変態クオリティ。
プレイヤーは普通科とアイドル科が存在する初星学園にて、アイドルが卒業するまでの3年間をともに過ごす。デッキ構築型の育成ゲームのおもしろさと『アイドルマスター』シリーズが持つ「キャラクターたちによる交流/成長」が見事に落とし込まれている。
ライブ演出とグラフィックの強さは国内トップクラスを誇っているが、人気の理由はそれだけではない。アイドルだけでなくプロデューサーも「つっこみどころ」が多く、予想外の言動に心をつかまれてしまう。さらに、「伏見つかさ先生のシナリオが泣ける」といったストーリーの完成度の高さも大きな魅力となっている。
そのほか、「さくさく回れる」「課金圧が少ない」「しかしアナザーガチャは許さん」「プロデュースはできないけどあさり先生とプライベートでお付き合いしたい」など、魅力を語り出すと止まらなくなってしまう。
第8位『野狗子: Slitterhead』
これまで培ってきた倫理観がまるで役に立たない。尖ったアイディアは外山圭一郎さん率いるボーカゲームスタジオだからこそ。
『サイレントヒル』や『SIREN』といった名作ホラーゲームで知られる外山圭一郎氏がSIEから独立後に手がける初タイトル。実態を持たない精神生命体が通行人など(いわゆるモブ)に「憑依」して一般市民の命を使い捨てながら「野狗子(やくし)」と呼ばれる怪物と戦うアクションアドベンチャーゲーム。
一般市民をおとりとして使ったり、自爆させたり、事あるごとに “命の使い捨て” をさせられる倫理観のなさが話題を呼んでいる。
なんとなく堕辰子っぽさのあるクリーチャーや「視界ジャック」にそっくりな「サイトジャック」があるなど、『SIREN』ファンがニヤニヤしてしまう要素アリ。
第7位『ザ・ライズ・オブ・ザ・ゴールデン・アイドル』
超常現象と人の業の入り混じった意外性のある顛末のおもしろさもさることながら、陰惨な殺人をどこかコミカルに描くアートワークが秀逸。
マップ内に配置されたオブジェクトや人物などから単語を拾い集め穴あきテキストを埋めることで、「黄金像」を巡る数々の事件の真相に迫っていく。過去作『ザ・ケース・オブ・ザ・ゴールデン・アイドル』からグラフィックやゲームの遊びやすさが正統進化。
基本的にプレイヤーはだれでもなく、無色透明の存在として事件を覗き見る。事件だけがそこにあり感情移入をする相手がいないため、推理に集中できる。悲惨な事件や残酷な展開でもプレイヤーは一歩引いた目線で、軽いノリのまま解明を目指せる点がありがたい。
「推理ゲームのおもしろい部分だけを煮詰めて取り出したようなゲーム」として根強い人気を誇り、2025年には4本のDLCがリリースを予定しているため、しばらく盛り上がるだろう。
第6位『バックパック・バトル』
豊富な戦略性、ビルド、テンポ感、ビジュアル、どこを取ってもよい。非同期対戦で本作を超えるゲームはないのでは?
バックパック(カバン)の整理と自動戦闘が融合した新感覚の対戦ゲーム。カバンの整理整頓作業がいわばデッキ構築となっており、プレイヤーは「アイテムをいっぱいに詰め込んだカバン」をデッキ代わりにして殴り合うオートバトル。
非同期対戦(レースゲームでいう “ゴースト” と戦う)というシステムによって待ち時間をゼロにした傑作。まったく待つことがないため対戦におけるストレスがなく、作ったビルドをすぐに試すことができるためとにかくテンポがいい。
毎回 “最適なビルド” を作れるとは限らない臨場感や、アイテムの置き方(隣に置いたアイテム)によってアイテムの進化が変わるパズルゲームのような楽しさも味わうことができ、シンプルなのに奥深い。